第51回北海道開発局技術研究発表会で受賞！

緊張した面持ちで表彰状を受け取る村上主任研究員 小林会長（左から三人目）との記念写真
平成20年2月下旬に行われた、第51回北海道開発局技術研究発表会で発表した論文に関し、受賞しましたのでお知らせします。 受賞名：協会長賞 論文題目：「沙流川流域の地質に着目した土砂生産特性について」 共著者：赤岩孝志、山下彰司 表彰式：2008年4月23日13:30〜、札幌第一合同庁舎３F 論文概要； 　北海道の日高地方を流れる沙流川は、アイヌ語でシシリムカ(本当に詰まる川)と呼ばれています。筆者らは、2003年8月豪雨で、観測史上最大の豪雨により、約1万箇所もの斜面崩壊が発生した沙流川で、そもそもなぜ、こんなに土砂が出やすいのかを、現地調査、航空レーザー計測結果などを用いて調べてみました。現地調査で明らかになったのは、�’魄ゝ�の海で堆積した泥岩・砂岩の地質領域では地すべり状の斜面崩壊が多く、崩壊した岩石はスレーキングと呼ばれる風化が進み易く、土砂移動が活発。��一方、海洋プレートから大陸に付加された付加体堆積物の地質領域では、チャートや枕状溶岩などの硬質で風化しにくい岩石が多く分布し、表層崩壊状の斜面崩壊が多い。���，領琉茲悩亮茲靴震ど�化の泥岩を採取し、露天で観察したところ、早いものでは1週間程度で風化を開始するものがあった。 以上のことから、沙流川流域では地質によって土砂生産の形態、風化の程度は大きく異なることが判明し、細かい土砂が出てきやすいのもこうした地質による影響を強く受けた結果であると考えられます。