サイエンスパーク２００７に参加してきました！

寒地土木研究所の展示ブース全体です。手前が降雨浸透模型、奥が蛇行復元模型です。 昔の川は曲がりくねっていたのに、どうして最近の川はそうじゃないの？ 山の緑も保水力に加え、緑の下の地質（特に火山灰）も保水力に大きく影響しているんだよ！

サイエンスパークは豊かな北海道の未来を創る科学技術の振興のため、本道の未来を担う子ども達に、科学技術を身近に体験し、学ぶ機会を提供することにより、科学技術に対する興味と理解の増進を図ることを目的に開催されたものです。北海道内の21研究機関が集まり、様々なジャンルの展示ブースが集まり、大人から子供まで楽しめる内容でした。なお、事務局の集計によると、今回の入場者数は７，７００人だったそうです。（ちなみに平成１８年は４，１００人、平成１７年は７，５００人だったそうです） 主催：独立行政法人科学技術振興機構(JST)、北海道 　寒地土木研究所からは、水環境保全チームが「蛇行復元模型」「降雨浸透模型」の2つを出展しました。 　北海道ではここ100年程度の間に河川の蛇行が直線化され、周辺の開発が進められてきました。「蛇行復元模型」は河川の蛇行と直線化による水位の変化、自然再生のために直線化されていた川を蛇行に戻すときは、水かさが増えるので、堤防などの治水整備も大事、といった点をこの模型上で擬似体験することができます。 　「降雨浸透模型」では、一見して同じように見える2つの領域に雨を降らせると、川への水の出方が異なる、ということを体験できるものです。実際に北海道の地質分布と渇水流量の分布を比較してみると、火山灰の分布が多い地域の方が渇水流量が多い傾向を示しています。山の緑の保水力も重要ですが、実は地質（特に火山灰）が重要な役割を果たしていることを擬似的に体験できるものです。 　いずれも、実際に水を流して実験できる模型だったせいか、たくさんの方が見に来てくれました！ 説明者； 村上主任研究員：水環境保全チーム 赤岩研究員：水環境保全チーム 岡崎事務官：企画室（広報担当） 　サイエンスパーク事務局WEBサイトはこちら