台湾の蘭陽渓と大甲渓調査概要

宜蘭市の第一河川局でのブリーフィング 七家湾渓のほんの数キロ区間でのみタイワンマスが生息しているそうです。 中興大学陳教授の主催したゼミ後のショット（寒地河川チーム安田氏提供）

中興大学水土保持学系陳教授のご紹介で、宜蘭市の経済部水利署第1河川局に伺いました。初日、河川局の皆さんより蘭陽渓のブリーフィングを受けた翌日、蘭陽渓の現地調査に行きました。その翌日、蘭陽渓の分水界を越え、大甲渓の最上流部の支川、七家湾渓に行き、タイワンマスの生息環境調査を行いました。 日程： 5/15　台北⇒宜蘭　第一河川局でのブリーフィング 5/16　蘭陽渓本川の下流部〜上流域までの河川調査 5/17　宜蘭市⇒雪覇国家公園武陵管理事務所 5/18　七家湾渓のタイワンマス生息環境調査 5/19　武陵⇒台中　中興大学水土保持学系でのゼミに参加 5/20　帰国 調査メンバー； 長谷川和義、渡邊康玄、野上毅、村上泰啓、安田浩保 先方面会者； 中興大学水土保持学系：陳樹群教授 経済部水利署水利企画試験所：謝天元研究員 経済部水利署第一河川局：蔡萬宮局長、林��清企画課長、廬宏林工務課長、翁燧林水利課長 雪覇権国家公園武陵管理所　廖林彦専門員 雑感：同行したメンバーの話だと、台湾の皆さんから、「故宮博物館に行ったか？」と必ずといっていいほど聞かれたそうです。残念ながらそういったプチ観光スケジュールは皆無でした。ですが、土砂生産の多い台湾の河川流域の過酷な環境と、そこで生きるしたたかな人間の営みに感動を覚えました。河川敷の砂利原に広大なスイカ畑が広がっていたり、斜面崩壊寸前の急斜面で梨やリンゴを栽培していたりと、「世界ウルルン滞在記」クラスの不思議な風景は台湾ならではでした。それにしても、台湾の皆さんは心から歓迎してくださるので、恐縮してしまいます。特に、38度の高粱酒を用いた台湾式乾杯で、今回も台湾側の研究者・技術者と大いに交流を図ったのは言うまでもありません！！ 蛇足ですが、、、 ウルルン滞在記のナレーター風に、「台湾のぉ、山奥でぇ、Ｈ先生がぁ、川にはまったぁ！」 文責　水環境保全チーム　村上