2010 AGU Fall Meeting

会場の様子 横山主任研究員の発表 水垣研究員の発表

平成22年12月13日（月）から12月15日（水）の期間で、American Geophysical Union(アメリカ地形学連合)主催の2010 AGU Fall Meeting（2010AGU国際シンポジウム）が開催され、水環境保全チームから横山主任研究員、水垣研究員が参加しました。場所は、アメリカのサンフランシスコ市で開催されました。 　横山主任研究員は、「感潮域河跡湖の3次元流れと濁度シミュレーションに関する研究」(原題：Study on 3-D simulation of flow and turbidity in an oxbow lake in tidal compartment)についてポスター発表しました。この中で、感潮域の旧川（三日月湖）の水質を支配する河川水や底質の動きを より精度よく表現するため、潮汐や風の影響を組み入れた濁質シミュレーションを作成した結果を発表しました。 　水垣研究員は、「γ線スペクトロメトリーを用いた鵡川海岸における河口・海岸堆積土砂の生産源推定」(原題：Using gamma ray spectrometry for fingerprinting sources of estuarine and coastal sediment in Mukawa coast, Hokkaido, northern Japan)についてポスター発表しました。この中で海岸侵食が顕著な鵡川河口域とその周辺海岸を対象に、放射性同位体トレーサを用いて海岸土砂の生産源を推定する手法について発表しました。 　今回のシンポジウムの研究成果は、寒冷地河川環境が抱える諸問題に関する国際的な動向を知る上で大変貴重なものです。また、これらの研究成果は国際社会が抱えている水環境問題の解決に向けた意志決定の一助となることが期待されています。 　本会議に参加するにあたり、お世話になった多くの方々に対して、心より御礼申し上げます。