第８回環境水理学国際シンポジウムに参加しました

横山主任研究員の発表 森田研究員の発表 林田研究員の発表

平成22年9月12日（日）から9月16日（木）の期間で、ISE主催の8th International Symposium on Ecohydraulics（第8回環境水理学国際シンポジウム）に水環境保全チームから横山主任研究員、森田研究員、林田研究員が参加しました。 場所は、韓国のソウル市で開催されました。本会議はCOEX Intercontinental Seoulで行われました。 水環境保全チームの　横山主任研究員は、「懸濁物の粒径分布と挙動を考慮した3次元水質シミュレーションモデルに関する研究」(原題：Study on 3-D water quality simulation model considering size distribution and movement of suspended materials)について口頭発表しました。この中で、閉鎖性水域の水質に大きく影響を及ぼす底質の巻上げ・沈降現象を粒度分布を指標にモデル化するとともに、これを濁質予測計算に組み入れることによる水質シミュレーションの精度改善結果について発表しました。 　森田研究員は、「洪水後の魚道直上流部の維持における水制の効果」(原題：The Function of Spur Dike on Maintenance at The Immediately Upstream of Fishway in Sabo Dam after Flood Stages)について口頭発表しました。この中で急流河川において河川の河道維持のために用いられる水制工の機能を利用し、渓流河川の魚道上流部における洪水後の土砂堆積防止対策について検討した内容について発表しました。 　林田研究員は、「石狩川旧川群における魚類相の変化と移入種の影響について」(原題：Changes in fish fauna in oxbow lakes on the Ishikari River and the influence of invasive fish species)について口頭発表しました。この中で、石狩川旧川群25ヶ所における、昭和52年から平成17年の約30年間での魚類相の変遷と日本以外や本州からの移入種の影響について発表しました。 　今回のシンポジウムで発表された研究成果は、環境水理学が抱える諸問題に関する国際的な動向を知る上で大変貴重なものでありました。また、これらの研究成果は国際社会が抱えている水環境問題の解決に向けた意志決定の一助となることが期待されています。 　本会議に参加するにあたり、お世話になった多くの方々に対して、心より御礼申し上げます。