沿岸域と気候変動に関する国際会議に参加

会場のMonash大学 講演会場 鳥谷部研究員の発表

平成22年4月11日（日）から4月13日（火）の期間で、Asia Pacific Network for Global Change Research（APN：地球変動研究のためのアジア太平洋地域連合）の支援を得てInternational Symposium on Coastal Zones and Climate Change：Assessing the Impact and Developing Adaptation Strategies（CZCC2010：沿岸域と気候変動に関する国際会議）に水環境保全チームから鳥谷部研究員が参加しました。 開催地は、オーストラリア連邦のヴィクトリア州（VIC）の州都メルボルンの東160kmに位置するジップスランド地方チャーチルのモナシュ大学です。 本会議では、次の３つのテーマ焦点を当てて議論されました。 ・沿岸域の気候変動の影響の評価 ・既存および新規の適応戦略と政策 ・沿岸地域における気候変動の影響の結果を計画に関連するステークホルダーの関与 水環境保全チームの鳥谷部研究員は、「モニタリングとモデリング」に関するセッションで「北海道の冬期間の長期的な気候変化に関するモニタリング」について口頭発表しました。この中で北海道の冬期における近年の気候変化について取り上げ、特に冬期間の日最低気温が上昇傾向にあること、天気図パターンの経年的な傾向の変化について報告しました。 また、このセッションでは4件の発表があり、アジアモンスーン気候における気候変化との関係について専門知識の共有化が図れました。 なお、本会議に参加する機会を与えていただいた北見工業大学工学部社会環境工学科中山恵介教授並びに国土交通省北海道開発局釧路開発建設部治水課三宅洋課長には心より御礼申し上げます。